7月30・31日と、THE ALFEEの夏イベ…『夏の天地創造』@ぴあアリーナMMに行って参りました。
思い出を書くとキリがなくなるので、各オーラスの曲についてだけ、思いつくままに書き散らし…
30日のオーラスは『夜明けのLANDING BAHN』
高見沢さんの書く歌詞は、具体的な部分と抽象的な部分が入り混じるところが特徴的だけど、この曲はその高見沢俊彦という詩人ならではの世界が見事…
歌詞だけ追っていくと、恋人同士が別れる日の情景だけれど、
白々と空が明るくなっていき、朝日が昇って、金色の眩しい陽射しがどんどん強くなっていく…
そんな太陽の光が、目蓋の裏に感じられるような気さえする。
始めはスローペースで始まって、少しずつ鼓動が高まるかのように上がっていくリズムも、太陽に血液が暖められるような疑似感を覚える。
散りばめられる印象的な単語に、映画を見ているかのように映像が脳裏に浮かぶ。
切ない別れのシーンなのだけれど、それでもどこか始まりのような、再出発のような、未来に向かう希望が感じられるような、不思議な別れのシーン…
(少し違うけど、似てるのは映画『銀河鉄道999』のラストのような…?)
甘くて、酸っぱくて、苦くて、優しくて、悲しくて、懐かしい青春の匂い。
哀愁の漂う幸ちゃんのハーモニカも、絶妙なタイミングのピアノも、最後のリフレインも、何もかも完璧…全てのピースが完璧に「もうそれでなくてはならない」。
もう、初めから、神様が用意して、完成品の形でそこにあったのではないかとさえ思えるように完璧な曲…。
31日のオーラスは『ROCKDOM』
この曲を聞くとどうしても背筋が伸びる。
背筋を伸ばして聞かなくてはならないと思ってしまうような、特別な曲。
ただ、この日、個人的に…
今までにこの曲を聞くと感じていた「枷」のようなものが、少し外れたような気がした。
その他の数ある名曲と同じような気持ちで聞ける…というと語弊がある?
何と言ったらいいのか…今もわからないのだけれど、
アルフィーにとって、もの凄くもの凄く大事な特別な曲であるのを知っているのと同時に、どうしても自分はベイエリアに立ち会えなかったという負い目というか、引け目というか、口惜しさというか、そんな様々なものもどうしても引き摺ってしまったり、いろんな感情が煮詰まりすぎて、どういう気持ちで聞いたらいいのか感情が処理できないで聞いていることもあったのだけれど、
そんな様々な感情を乗り越えた?昇華した?
それは時間が経ったから?
ここまでの間に、特にここ最近とみに名曲がたくさん生まれているから?
そしてさらに先への、未来の展望を、新曲や秋ツアーという形でアルフィーが示してくれているから?
たまたまこの日の自分の感情のコンディション?
理由はわからないのだけれど、とにかくこの日の『ROCKDOM』は、いつもよりは心穏やかに、純粋に曲の良さを噛み締めて聞くことが出来た…。