今朝方、ようやく『Alfee Get Requests! 2』(以下、『AGR2』)を、通して聞きました。
(Kトラとかでちょいちょいは聞いてましたが)
とりあえず、1枚通して聞いた初聞きの感想を書き留めます。
今年、明治学院を名誉卒業したことが影響しているのでしょうか?
明学のチャペルで讃美歌の授業を受けていたことが、
高見沢さんの音楽の根底に深く影響を与えているのだろうということが、
全体的に、改めて顕著に感じられました。
明学で出会った頃の三人が目に浮かぶような…
自分も、明学のキャンパス内にいるような…
(縁もゆかりもありませんが)
『終わりなきメッセージ』…
バッハのメヌエットをオマージュしてる?と思ったのは私だけでしょうか?
オペラ座で聞いてみたくなる…。
全体的に、三人それぞれのVo.を、凄く丁寧に聴かせてくれてる。
ギターの音も。
三声のコーラスも。
セルフカバーというと、アーティスト側としてはイメージを変えようとするあまり、
オリジナルをぶち壊しにするような感じになりがちで…
そうだったら嫌だなぁと、
好きな曲ほど、聞くのがちょっとためらわれる気持ちもあったのですが、
そんな、原曲を愛するファンの気持ちも汲んでくれてか、
変に壊したりするのでなく、
むしろ丁寧に歌い直している気がしました。
明学のキャンパスをイメージする曲から、
ライブハウス時代を想わせる曲、
夏イベを想わせる曲…
まるで、結成からこれまでの思い出を、曲で表現しているかのようだと思いました。
デビュー40周年の今年、色々な振り返り企画がありますが、
たとえば、TV番組などで、今までの映像を切って貼って流すよりも、
一番ふさわしい40周年企画だと思いました。
40周年の今年に、この『AGR2』を出した意味が、良くわかりました。
『ROCKDOM~風に吹かれて~』…
アルフィーファンにとって、とても大事な曲。
大事過ぎて、ヒリヒリして、
時に「聞くのが辛い」「聞きたくない」という意見さえ耳にすることがある曲。
この曲が、どんなアレンジで入るのか、ある意味一番気にかかっていたのですが…
本当に大事に、丁寧に歌われていて、
さらに、優しさが加えられている気がしました。
『AGR2』全体に言えるのですが、
これまでの大事な思い出たちを、美しく大事に留め置くような、
そしてこれからにつなげるような、
本当に美しい思い出のアルバム。
『ROCKDOM』で一度アルフィーの世界を完成させておいて、
『LOVE-0』でひっくり返すところが、またアルフィーらしい、と思いました。
タロットカードでいうところの、“完成”を表す「世界」のカードの次に、“再出発”を表す「0番 愚者」が来るような。
そして最後の『Musician 2014』…
これまでの大事な思い出たちを礎に、
これからも歌い続けてくれるという、
ファンにとって、これ以上嬉しい贈り物はない言葉…。
カバーアルバムというと、
「全部知ってる曲だし」
「オリジナルへの思いを壊されたくないし」
と、従来のファンは敬遠しがちかもですが、
これは、むしろ今までずっとアルフィーを応援し続けてきたファンこそ聞くべきなような、
アルフィーからファンへの贈り物のようなアルバムだと思いました。
さて…
想いをぶちまけたところで、2回目を聞くか…。
ちなみに、「メンバーによる曲解説」のトークCDはまだ聞いてないので、
全然見当外れのこと書いてたら、後でこっそり直すかも(^_^;)