WILD FLOWER=AL-CALL

Yahoo!ブログから引っ越してきました。好きな音楽:THE ALFEE、CANTA 細々と毒にも薬にもならない同人誌作ってます。

南アW杯の日本代表

お疲れ様です…。
 
この南アW杯で、日本サッカーは、ようやく成人を迎えたような気がします。
 
前回のドイツあたりで成人式を迎えることを期待していたのですけれど…。
その時は、残念ながら、まだ思春期を抜けきれず、青臭さを残したままでした。
 
今回の大会の前、期待していた人は少なかったと思う。
私も、正直、期待はできなかった。
期待しろという方が無理だったと思う。
 
むしろ心配していた。
ここまで少しずつ積み上げてきたものを、後退させてしまうのではないかと。
下手をすれば暗黒の時代に逆戻りしてしまいやしないかと。
 
せめてそれだけは避けて欲しいと、祈るような気持ちでした。
どんな結果になろうと、見守る、見届ける気持ちで大会を迎えました。
それが、この結果…。
 
ここまでこれた理由は、カメルーン戦の前半、無失点で持ちこたえられたのが大きいと思います。
あの時の日本代表は、決して良い状態ではなかった。
その状態で、ひたすら耐えた。
悪いながらも、最低限の段階を、ギリギリで持ちこたえた。
たとえ「面白くない」「見所が無い」と他の国のメディアに叩かれるような試合内容でも、
その時にできる最低限での最善を尽くせた。
 
それが、1-0での勝利につながり、
オランダ戦での、これまた0-1という、敗戦ながらも最善の敗戦につながり、
予選リーグ突破につながった…。
 
悪い状態の中、どれだけの悪さで持ちこたえられるか、耐えられるか、少しずつでも上昇できるか。
その少しずつの上昇が、自信になり、やがて大きな飛躍につながっていく…。
 
何か、教えられるような、南アでの日本代表の戦いでした。
 
 
 悪い中でも、その中でもより良いものを…
 “the best of a bad lot”
 って…どこかで聞いたことがある英語ですね(笑)
 (これは、わかる人だけわかってください(^^ゞ)
 
 
 
今回は、派手なスター選手はいなかった。(試合前は)
その分、ここ数大会の代表の中でも、心に残る『チーム』となった気がします。
 
あれは確か、カメルーン戦だったか、オランダ戦だったか、
試合前だったか、ハーフタイムだったか、
よく覚えていないのですが…
ちょっとTVの前を離れていた時、
「楢崎と川口が、川島をつれて、サポーターに挨拶をしています」
という解説が聞こえてきました…。
 
そのシーンを目に見ることができなかったことが、とても悔やまれるのですけれど、
今回の代表チームの状況を象徴するシーンだったのではないかと…。
 
今まで、日本のゴールマウスを、文字通り交互に守ってきた二人。
それこそ、今までの日本のW杯の全てを見てきた二人。
楢崎に至っては、今回のゴールマウスを守るのは当然楢崎だと、誰もが思っていた…
 
その二人が、川島をつれて…
緊張をほぐすためだったのか、気合いを入れるためだったのかはわからないけれど…
二人が意図していた以上に、何かを象徴していたと思います。
 
 
日本代表…新成人を迎えて…これから、より以上、発展していきますように…
また、次のもう一歩…。
 
でも今は、お疲れ様でした。