映画『TED』(ネタバレ・個人的感想あり)
もう1週間ほど前のことになりますが、
映画『TED』を見ました。
…なぜ、見てからすぐに書かないのか。
だって、平日にブログ書く余裕がなかなかないんだもん。
土日なら余裕があるのかと言えば、そうでもないし…。
そしてずるずると遅れていく…
そんなことはともかく、『TED』です。
何故私が『TED』を見に行きたいと思ったかと言えば、
雷電さんにお勧めされたからに他ならない。
さらにタカミーからもお勧めされたし!
このお二方にお勧めされたからには、
そりゃあもう、見に行くしかないでしょう~ってことで行ったのですが、
まぁ、結構な話題になっているので、
「お下品で下ネタ満載」
という映画だということは、多くの皆様もご存じでしょう。
私もそれは覚悟の上で見に行きました。
…想像を上回ってました。
ストーリーの中に下品な下ネタが多い、
というくらいではなく、
ストーリーのほぼ全てが、下品な下ネタでできている(^^ゞ
そして、下品で下ネタ…というだけではなく、
…かなりブラック。
しかも、映画の冒頭、まだ主人公が純粋な少年だった時代のエピソードから、いきなりブラック。
かなり辛辣なブラック。
「映画で、こんなこと言っちゃって良いの?!」って、ドキドキするくらい。
でも、ですね…
面白かったです(^^ゞ
私、「下品で下ネタでブラックな話大好き~♪」って嗜好の人間でもないんですが(^^ゞ
この作品は、全編通して、全てのことをパロっているんですよね~。
まず、アメリカの有名な作品やヒーローとか。
あんな風な、おそらくアメリカ人だったら誰もが知ってる有名な人物・作品・ヒーローのパロが随所にあって、
あまりアメリカの映画とかドラマとかに明るくない私でも笑えるくらいだから、
雷電さんとか高見沢さんみたいに、映画好きの人が見たらもっともっと面白さがわかるんだろうな~。
さらに言えば、アメリカの生活自体を皮肉ってます。
痛烈なブラックの部分に、思いっきり人種差別的なセリフやシーンがあるんですけど、
ブラックジョークのフリをして、
実は、アメリカは、本質的にはそういう部分を抱えてるってことを曝け出しているのだと思う。
この映画を見ていて
「アメリカ人って、こんな生活をしているの~?!」ってところがいっぱいあったんですけど
(かなり自堕落なホームパーティとか)
まぁ、かなり誇張されているとしても、
まるっきり嘘でもないんじゃないかと思ったり…。
ストーリーも、
「大人になりきれない大人と、その相棒のテディベアの物語」
といえば、
おそらく多くの人が、
「ダメな男が少しでも大人になる」という方向を想像するでしょうが、
その「予想されるストーリー展開」を、裏切ってきます。
行く前に見ていた映画評の中に、
「ストーリーの内容がない」
と書かれていた人がいましたが、
あえて「成長物語」というよくある筋立てに対するパロディでもあったんじゃあないかしら?!
ストーリーの全てが、あらゆることに対するアンチテーゼというか、パロディになっていて、
この毒々しさが、クセになるかも(^^ゞ
決して、一つ一つのお下品なセリフや、ブラックなセリフに反応してはいけません(^^ゞ
しかし、いろいろ理屈っぽいことも書きましたが、この作品の一番すごいところは、
何と言ってもクマ。
どんなに思いっきり下品で下ネタでブラックなネタが満載でも、
画面に映るクマのぬいぐるみを見ると
「可愛い~~~~~♪♪♪♪♪」
と思ってしまう…。
そう、この映画は、
クマのぬいぐるみの可愛らしさは最強。
という事を証明したのかもしれない…。
どんな理屈も、下ネタも、
TEDの可愛らしい外見が、すべてを吹き飛ばしてしまうのです~。
※しかし、そんな外見に騙されて、決して子供に見せてはダメですよ!
本気でR15指定ですよ!
私が中学生以下の子供を持ってたら、絶対見せたくない(^^ゞ
地上波では放送できないよ~!
それにしても…あの主人公…
かなり誇張されているにしても、
あぁいう、思いっきり子供の部分を引きずってる男って、いっぱいいるよね~、
というか、ほぼすべての男が、あんな感じなんじゃないか?!
なんて、わかったようなことを思ってしまう(^^ゞ
一応、頭では、大人になりきっていない自分が悪い、という事はわかっていながら、
理屈では、彼女の方が正しい、とわかっていながら、
彼女を大切にしなければいけない、とも思っていながら、
大好きな趣味を目の前にすると、全てのことが頭から吹っ飛んで、夢中になってしまうという…。
そして、結局は何も成長してない男のそんな部分も、彼女の方が理解して包み込んでしまうという…
女が包み込まざるを得ないという…
結局、世の中の男女の多くがそんな感じなんじゃないかな~なんて、
わかったようなことを思ってしまいました(^^ゞ
何はともあれ…
(どんなに時間がなくても、まとめてみるべき2本ではありません(^^ゞ)