今日、用事のついでに、
映画「ブタがいた教室」を見ることができました。
「ブタがいた教室」とは…
とある小学校で実際にあった話を基にした映画です。
新任の先生が「食物連鎖」や「命や食べ物の大切さ」を教えるために、
教室でブタを飼って、最後には食べよう、という実践教育をした話。
私はこの話を、昔『ニュースステーション』の特集で見ました。
その時はまだ、「ブタの“Pちゃん”を食べる?食べない?」という議論を、
先生と生徒がしている真っ最中でした。
生徒たちは、もうずっと世話をしているPちゃんに情が移ってしまい、
食べるなんてできない、という意見が多数派であるところを、
先生が、他の豚の解体から調理の現場などを見せたりして、
何とか当初の目的に沿って、Pちゃんを食べることを生徒たちに納得させよう、
と苦心しているところだったと思います。
その、何とか生徒たちに理解してもらおうとして、
でもなかなか理解してもらえなくて、
悩んで困っている、
いかにも「一生懸命な若き熱血先生」の表情が印象的で…。
その熱意や想いが、うまく伝わりますようにと、
TVの前で思ったのでした。
その後どうなったのかは知ることができず、
何となく、それから今までずっと、
「あの話はあれからどうなったのだろう」と、
心のどこかで気になっていました。
それが最近になって、その話が映画になったと聞いてビックリ!
念願叶って、今日、その結末を知ることができたのですが…。
その結末を出すまでの過程の段階で、
自分が小学生だった時の気持ちなどが、
最近じゃ滅多に思い出すこともなくなったような部分まで、
リアルに思い起こされました。
そういえば、「子鹿物語」の結末が、どうしても納得いかなかった時があったな…。
小6の時の私だったら、果たしてどういう意見だったろう?
現在の私は、「食べる」派ですが…。
こういう意見を持つようになった私は、
大人になって何かを得た結果なのか、失った結果なのか?
…何かを得たにしても、失ったとしても、
こういう意見を持つようになった現在の自分も、それなりに大事に思っておりますが。
小学生の時の私はどうだったかな…?
映画に出てくる子供たちみたいに、ちゃんと「自分の意見」を持てていたかな?
映画の中の子供たちは一生懸命「自分の意見」を述べていて、
実際の現場もこんな感じだったのなら、
出した結果が正しかったのか正しくなかったのかは、
映画のモデルになった先生は「今も分からない」と言っているけれど、
当時「これは教育ではない」などという批判が出たとのことだけど、
紛れもなく「教育」であったことには、間違いはないと思う。
…この話って、16年前の話なんだ!
じゃあ、私があのニュースの特番を見た時からも、16年経ってるんだ…!
映画館のロビーに、この映画に関する特集記事のスクラップなどが貼り出してあって、
モデルになった先生の現在のお写真も…
…16年経ちましたねぇ?!(^_^;)
…お互い様ですm(__)m
ともあれ、おススメの映画です。