我が師の恩
先日、大学時代の恩師がご逝去されたと、ゼミの先輩から連絡のハガキをいただきました。
小学~高校と、あまり「先生」に良い思い出がない私にとって、「恩師」と思えるのは先生だけでした。
特段優秀ではなかったけれど、わからないことを聞きに行くのを厭わないタイプの学生だったので、そういう所を目にかけてくれたのだと思う。
飄々とした先生でした。
ある時期、今から思えば鬱にかかってたのであろうというくらい心のバランスを崩していたことがあって、
それでも自分では普通にふるまっていた…つもりだったのだけれど、
少し久しぶりに先生に会った時、一目で「どうしたの?元気がないよ」と声をかけてくれた。
そういう声をかけてくれたのは先生だけだった。
それだけでも、当時、どれだけ救われたことか。
もう何年も前に、「年齢的に大変なので、年賀状のやり取りをしないことにします」と宣言をいただいてからも、一方的に送り続けていた…。
先生はどう思われていたのだろう…。
ご迷惑だったかな…。
先輩から頂いたハガキによると、
「遣り残したこともなく、楽しい人生だった」と話されていたのだとか。
流石です、先生。
人生の最後に、そのような言葉を言えるだろうか。
先生と同じ歳になっても、とても言えそうにないと思う…。
せめて、そのような言葉を言えるような人生を送ることを目標に掲げよう…。
先生からの最後のお教えのような気がする。
有難うございました。